人生の大きな買い物のひとつに、車が入ってくると思います。
みなさんは、ローン派ですか?現金派ですか?
ここは考え方が分かれますね。
新車となれば、尚のこと。
物は何でも新品には新品価格というのが付いています。
新しさに目が行くと、注意力が散漫になりやすいという事は覚えておいてほしいです。
今回は、新車の怖さ、カーローンの怖さについて触れていきます。
確認不足が引き起こした私の体験談をお話したいと思います。
夫婦でする買い物の際に気を付けていただきたいことを3つのポイントに絞ってみます。
目次
新しさや衝動に惑わされない!
新しさや中古でも、直感的に買いたくなってしまい逸(はや)る気持ちで冷静さを保てなくなるもの。
だからこそ、ちょっと整理を付けて堅実に進めるための3つのポイントを押さえておきましょう。
・買い替えのタイミングか?
・値下がりと頭金のバランス
・利息と違約金の確認
特別な3つでは無いと思うんです。
どんなことにも通じて、でもどこかで聞いたことがあるような?
この3つが、ものの見事に崩れるとどうなってしまうのか?
聞くも無残、話すも無残なものです。
買い替えのタイミングか?
買い替えのタイミングについては、2台目の購入の話しです。
長男が5歳、次男3歳のまだまだ言う事を聞いてくれない“やんちゃ盛り”の頃です。
ファミリーカー1台目となるワンボックスカーが、2回目の車検を迎える直前。
おもむろに元旦那が「ちょっと車を見てくる。」
そう言って出掛け、夕方に帰ってきたと思えば「新車を契約してきた。」と。
簡単に言い放って帰宅。
・・・え?なんで今?
いや、車検でお金を使う機会が近づいているからなんでしょうけどね。
違う、違う、違う!
買い替えるって、何!?
出掛け際とはいえ、あの時「なんで見に行くの?」
そう確認しなかった私も悪かったかもしれないです。
ただ、1台目のワンボックスカーを買った時、「生活に余裕が無い状況だから、乗り潰そうね。」と約束していたのに・・・
彼の頭の中には、もう残っていなかったのでしょう。
買い替えのタイミングや大きな買い物を考えるコツと、子どもがいつかクレジットカードを持とうとした時の家庭内教育は同じだと今は思っています。
買い物の適切なタイミングと買う物の必要性には、この問いかけを使ってみてください。
『生涯を通して、なぜ今なのか?』
『生涯を通して、どうして必要なのか?』
これを自分自身に問いかけてみたり、家族会議にて問いかけてみてください。
思いの外、出てくる言葉は「生涯を通してじゃないんだけど・・・」
そう、必要性ではなく物欲だとハッキリ分かるんですよね。
状況が苦しければ苦しいほど、余裕の無さと照らし合わせられたり、他にお金を使ったほうが家族みんなのためになる、そんな別の物が見えてきたりします。
結果、今使っているものを使い続ける理由が分かり、大切に扱おうとします。
「これを使えなくしたら、それこそ困るってことだ・・・」と。
値下がりと頭金のバランス
車の値下がりって、本当に素人には予測不能だってことを忘れてはいけないんですよね。
お金が無くなってから気付いたんです、頭金の意味を(泣)
保険を解約して解約返戻金が返ってきた直後の話だったこともあり、地道な貯蓄も合わせてやっと貯めた150万円。
それを何の相談もなく車を買う頭金として使ってカーローン組んで購入してきた、と。
もう、笑えないマンガのような展開の本当の話しなんです。
元旦那「車はローンで買うものなんだよ。ローンてのは、こういう為にあんだよ。」と。
やっと貯めた150万円を使ってまで!?
買い替えた車は、ハイオク車。
私「なんで、ハイオク?燃費悪い。3ナンバー車!?」
聞いても、ヘラヘラと反省の色も無し。
納車され、使ってみて更に凹むことが。
バックハッチの自動開閉機能を省いたらしく荷物の出し入れがしづらい。
そこでケチるか!?
子育ては外出に持ち物がたくさん必要なのに荷物が載らない室内空間。
子育ての実態を知らずに勝手に買うから・・・
あれがあったほうが良い、これがあったほうが良いと色々と付けてきたらしいけど、あれが足りない、これが足りないが見付かるばかりの大きな買い物になっていましたね。
結局、1年半後に買い替えたんです。
次は、中古車への買い替え。
市場相場で購入額そのものは問題なく済ませられました。
手元にある車は下取りに出したところ、ローンはチャラ。
買い替え時に、売った車に対する出費は無かったとはいえ、チャラで嬉しいわけなんてないんですよ。
頭金150万円を考えると、1年半で150万円が消えたわけですから。
頭金掛けずにローンだけ払っていたら、ローンの残債が高いわけですから下取り価格の引き上げの交渉材料に使えたかも知れません。
「ローンがこれだけあるから、もう少し頑張れない?」と。
そう考えると、買い取りは足元を見られるにしても状況づくりに失敗してますね。
ホント、車の値下がりは予測不能ですよ。
直ぐに下がる時には下がるんですから。
『人気を維持しているか?』
『時代の流れとして、燃費の具合はどうか?』
『機能は実用的か?』
(うちの場合、バックハッチ自動開閉をケチった)
頭金で始めに大金を投じるには、いろいろと考えや慣れが無いと難しい買い物ですね。
が!
車の買い替えにおける最大の問題は3台目となる車のカーローンで体験することになりました。
利息と違約金の確認
元旦那の言い分にもありましたが、確かに車はまとまった金額が必要なんでローンを組んで買うイメージは一般的にありますね。
だからといって、カーローンの金利も借り換え時の手数料も見ようとしなかったのは、自分たちが失敗して当然だったと思っています。
このカーローンの内容を軽く扱ったことは後々、自分たちの首を絞めることになるんだから注意点を知らず確認が抜け落ちるというのは本当に怖い・・・
でも、そういう方、多いのではないですか?
保険、車、住宅ローンといった支払う期間が長く、高い買い物の支払いに「変なプランなんて無いだろう。」みたいな。
3台目となる買い替えはワンボックスカーでハイブリッド車の中古車。
CMでお馴染みの全国展開している中古車販売のチェーン店。
そのカーショップ独自のカーローン。
これにヤラれました・・・
借り換えは後々できるけど、その際の手数料(違約金)の確認をしていなかったんです。
余りの利息の高さに借り換えを検討。その候補先の金融機関の方に「これ、完済までのうちでの利息より、違約金の方が高いよ…するだけ、無駄だよ。」
そう言われて、初めて知ったんです。
そんなの思いも寄りませんでした。
そんなことがあるの!?
気に入った車を買う為とはいえ、約9%の利息のカーローン。
そこからの借り換えですから、相当な利息の軽減なのに、それを上回る違約金って・・・
なんで、こんなローン組んだのか元旦那に聞いたところ「直ぐに借り換えるつもりだったし、営業マンも『借り換えれば支払いが下がって楽になる』っていう話しだったからさ。」
実際は、月々は楽になってもトータル支払い額では損をするというもの。
つまり、嘘のシミュレーションを案内されていたというわけです。
こういうこと、平気で投資やローンを案内する営業マンはしてきますよ。
言い逃れやバックレもするものです。(実際に、されましたよ、はい。)
信用ではなく、ローン内容・違約金などプランを詳細に確認をしましょう。
シミュレーションは紙面で発行してもらいましょう。
確認と証拠を残さないから私のようなことが起こるんですよね。
今でも、その有名カーショップの利息は9.8%(2020年2月現在)で案内しています。
違約金がそんなに高いなら・・・
買い替えを再検討しましたがタイミング悪くガソリンが高騰していたため「どうすんだよ、ガソリン高いのに、このまま乗り続けるのか!?」と、逆に問い詰められるという状況と悔しさの板挟みでした。
結局、480万円で買った車のトータル支払額は約630万円になりました。
これが、マイナスの意味の利息のチカラです。
資産形成を実践にも移していたので「これが殖える金利だったら!」してやられた感に、ただただ悔しい。
あの頃、固定費は夫の稼ぎから払っていたから多く負担してもらっていて、ヤクルトレディーをしていた私の収入からは食費のみの支払いであることを負い目に感じていました。
大きな買い物を勝手に決めて来られても、物が言えなかったんです・・・
子育てをしながらの仕事なので、そんな負い目を感じることは無かったと今だったら思います。
堅実に進めるための3つのポイント
将来のお金と、そこから考える当初に掛けていい金額。
そのための3つです。
・買い替えのタイミングか?
・値下がりと頭金のバランス
・利息と違約金の確認
この3つが、ものの見事に崩れるとどうなってしまうのか?
少しでも伝わってお役に立てれば、とても嬉しいです。
契約行為というのは取り返しのつかないことがあるものですからね。
いろいろと厳しい実態のお話しをしていますが、切に願うこと。
自分の足で生きていける自分自身を作っていける暮らし方をしてほしい。
ファイナンシャルプランナーの私のお仕事は、その基盤づくりのお手伝いをすることです。
ご相談、お問い合わせ、お待ちしております。