20代でも保険に入れない!?2つの受診前確認

「生命保険って、若ければ加入は簡単。」
「20代なら楽勝でしょ?」
「目立った病気の発症がなければ加入はできんでしょ?」
こういった『いつでも入れる』というイメージ、ありませんか?

とくに医療保険ですね。
そんな風に軽く考えていて、いざ手続きをしたら否認・・・
万が一のことがあって保険金の申請したらお金がもらえなかった・・・

そういったケースの可能性があることは、あまり知らされていないんですよね。

なぜって?
それは「生命保険会社って意地悪。」「実は使えない、使いづらい。」
そんなイメージを持たれてしまい営業マンの足を引っ張ることになるから。

もう一つの理由は、下手に知って抜け道的に加入したり、保険金をもらおうとする人が必ずと言いきれるほど現れるんです。

今回は、医療保険の加入に対する甘さの怖さ。
そして、きちんとした手順で加入も保険金受理もなされる為のポイントをお話ししますね。

 

精神科と婦人科に要注意

お客様が「とくに意識していなかった。」と言われる2大診療を挙げておきます。
精神科と婦人科です。

意識付けとしては、この2つの科の例を知ることでご自身の状況を見返すことが出来るきっかけになるんじゃないかと思うんです。

ひとつ、とても大切な認識をお伝えしますね。
『医者は病気に詳しくても、保険は分からない』

ここが、患者さんの思ってもみなかったに繋がっているような気がしてならないんですよ。

お医者さんは、気に病まないように軽く言い渡す心遣いをすることがあります。
親切心からの対応なので、お医者さんを恨めしく思わないでくださいね?

 

精神科での受診

精神科への通院で軽く思われがちなことは、睡眠薬の投薬でしょうね。
他の処方、投薬も何かしらの受診をしたら案内される一週間分の投薬です。

早めの検診や症状の軽さから、薬の処方を病気と思っていない人が多んですよね。
病気と思っていないから保険加入できると思ってしまっていて、いざ、申込書に記入する場になって「え!?保険に入れないの?」というやり取りが発生してしまうんです。

睡眠薬をもらったというのも投薬に変わりありませんからね。
ちなみに、過去5年以内に処方された一週間以上の投薬履歴を遡って申告しなくてはならないことが多いです。

「軽いものでも、なんで5年も?」

なにより、精神疾患の診断には特徴があるんです。
お医者さんから完治したとは言われにくい。
そして、自傷や自殺をする可能性があるからです。

精神を落ち着かせるために、自傷行為をして入院する方がいます。
お金が下りて家族に残せるものがあるなら・・・と生きる事を諦めてしまう方もいます。

保険があるからこその引き金。

それが加入を嫌がられ審査が厳しくならざるを得ない実態です。
悲しいことに震災の後、それこそ沢山の事例が出てしまっているんです。

告知しなければ、告知義務違反により保険金は出ません。
「告知しなくてもいい。」「もしかしたらバレないかも知れない。」と、軽く考えられている場合もあるでしょうね。

ちなみに、市販の薬を購入して服薬したものは、どこにも履歴が残りませんから一切告知義務はありません。
お医者さんが処方したものはカルテに履歴が残ります。
カルテの保存義務期間が5年なので過去5年を遡ることになっているんです。

 

婦人科での受診

女性の場合は、告知しなくてはという認識と審査基準に、もっとズレがあります。

『子宮頸がんの定期健診』です。
20歳以上で市区町村の健康診断で受診可能となることから、若いうちから受ける方は多いですね。

子宮頸がんの発症原因の菌は、ヒトパピローマウイルス。
男性が保持しているが男性には身体に影響はない。

性交渉によって、女性が感染するものです。
ただ、10分の9が自然に治ることもあり、診断は軽視されがちなんです。

がんの元である異形成が見付かっても、高い確率での自然治癒により経過観察が言い渡されます。
「様子を見ていきましょうか。」と重く受け止めないように促されるため、一般女性からは申告義務としては軽く見られる現実があります。

がん保険の審査は厳しいものです。
異形成が確認されれば、治ったとしても確認から5年以内は告知義務があるので、がん保険の加入は生命保険会社によっては難しくなってしまう場合があります。

怖さがありながらも検診の手軽さから安易に検診を受ける方が多いのですが、保険に入ってから検診には行かないと保障の無い生き方を強いられてしまうんです。
早めの検診のはずが、万が一の手立てを閉ざしてしまうことになる、ということです。

医療保険の保障がなくても治療費をまかなえるだけの貯蓄があるか、かじれる親のぶっといスネがあるのならば、自身の事を把握するためにも検診は早めから定期的に受けるのが良いと思います。

保険はどれも、万が一の際に払わなければならないお金を保障するものであり、資産に不安が無くなれば順次、解約するのが当たり前にお金を無駄にしない方法の基本です。

 

受診の前に手続きを

意識されない受診の2大診療が、精神科と婦人科であるとお伝えしました。

病気への対策では近年、予防医学という学問に注目が集まっています。
中国で言えば病気になる前『未病』が大切として漢方です。

ストレスや生活習慣病対策として、今やいろいろな情報が有ります。
お医者さんに掛からなくするための知恵も、今でしたら色々なオンラインセミナーに参加することでも得られると思います。

婦人科に関しては学校だけではなく、家庭内教育での性への理解で医療保険の加入時期を見誤ることを防げます。
ちなみに、HPV(ヒトパピローマウイルス)ワクチンの接種は、感染前の方であれば大変効果があるものです。

小学校6年生~高校1年生は無料で接種が受けられる対象です。
各地区の保険センターに摂取権を請求して、取り扱いのできる病院に電話で予約をすることで予防接種が受けられます。

それ以外の年齢の方でも保険対象外の自費にはなりますが予防接種を受けることができます。

詳しくは『HPVワクチン』で最新かつご自身の地域におけるご案内をお調べください。

男性の持つ菌の感染源の説明を受ける機会を間違えれば、様々な人生設計の狂いをお子さんにさせてしまうんです。
自分のことならまだしも、お子さんに・・・って想像するだけで、とても辛くないですか?悔しくないですか?

感染させてしまう側としては男の子の親も考え、教え、律する男性として育てたいですね。
私も二人の男の子の親ですし、私自身『できちゃった婚』ですから。
だからこそ、いろんな責任を思うところがあります。

すべては、知ろうとする意識と情報を取りに行く行動が大切だということです。
情報が身を助ける、ということがこれほど身近ってことです。

いろいろと厳しい言い方もしていますが、切に願うこと。
自分の足で生きていける自分自身を作っていける暮らし方をしてほしい。

ファイナンシャルプランナーの私のお仕事は、その基盤づくりのお手伝いをすることです。
ご相談、お問い合わせ、お待ちしております。

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